「萌え」という言葉に対する好き嫌いはあるでしょうが、便利なので使っています。
さて、メイドさんに萌える理由、というものを考えると大別して２通りがあるようです。
１つ目はメイドさんを小奇麗な奴隷・玩具・従者と看做している場合。
２つ目はメイドさんの職能に惚れている場合。
で、厳密に言えば１つ目のケースはメイドさん萌えではないですね。奴隷萌え、従者萌えです。つまり、メイドさんの置かれた身分の低さとか服従性が良い、などと言っている人はメイド萌えとしては失格です。
メイドさんに萌える、ということはメイドさんという存在そのものに萌える訳ですから、２つ目のケースであることが大前提になります。
職能に萌える、とは言え信条や嗜好により関係分類の中でも特にこれが良い、これは萌えない、と言うものもある筈です。どのような関係が好みか、というのは人それぞれなのですが、１−１や２−１のような隷属・準隷属的立場が好き、という場合には、実は奴隷萌えなのではないか、という疑念は残ってしまいますね。分岐点は「隷属・準隷属でなければならない」と言うかどうかです。
まぁ、分類上隷属から完全対等までありますから、両端は相容れないでしょうが、職能に萌える、という以上は「これこそ」という関係の他に２つぐらいは「これならば」という萌える関係が持てる必要があるのではないかと思います。
また、メイドさんの職能に惚れるとは言っても、実際にはメイドさん個人の容姿性格等にも大きく左右される訳で、それは仕方がないことと思います。しかし、その個人に惚れているのではなくメイドさん萌えである、という線はどこで引くのか。メイドさんと妻とではメイドさんのほうが個人的なヒエラルキー設定において格が上であるかどうかです。
メイドさんと入籍しても３−３（ま、３−系列はどれでも良いでしょうが。また、２−３でも一応成立しますね）のような形で奥様はメイドさん、という状況を続けるようならばそれで良し。
入籍した場合は関係が崩れそうだ、というならば入籍せずに遺言状などで遺贈・恩給年金を設定した上でメイドさんとして雇い続けるがメイドさん萌えというものでしょう。
まぁ、メイドさん萌えはかくも難儀なものです。
では私個人の場合について。
私にとってメイドさんの理想は伴侶です。関係分類での３−２です。メイドさんに求められる職能上、妻よりも有能で融通が利く伴侶です。
で、この３−２や３−３、２−３、１−３の関係になると、メイドさんからの信頼乃至尊敬、場合によっては愛情を勝ち取らなければならないわけでして、こうなると考え様によっては夫婦間に求められる感情とそう変わりはなくなりますね。
そう考えると有能なメイドさんを複数雇うということは合法的一夫多妻か？などという疑念もでるかもしれません。しかし、私にとって３−２の関係になるメイドさんは妻の２倍以上優れた存在なので、一夫多妻では満足しません。だからメイドさん萌えなのです。
メイドさんを伴侶と看做す人が大体そうであるように、メイドさんを隷属させるということには嫌悪感がありまして、１−１や２−１では萌えませんね。一旦精神的に対等の関係にした上で再度雇用を願われるならば良しですが。これは相手がメイドさんだからこそ対等になりたいと思うわけで、メイドとさん萌える関係にステップアップしたいという感情の発露なのです。相手がメイドさんでなければ……ガヴァネスや剣奴だったらそのままですよ、ええ。
まぁ、逆に、メイドさんだからこそ罠にかけて１−１や２−１の関係に持っていきたいという人もいるもので、私とは相容れない嗜好ですが、奴隷萌えにさえならなければそれもアリだと思います。
私の場合、メイドさん側の意思を重視しますので、３−２、３−３、２−３、１−３を理想形として柔軟に受け入れます。
かなり乱雑な文になりましたが、メイドさん萌えは奴隷萌えとは異なるものであり、妻よりも恋人よりもメイドさんとしての関係を求める属性である、というところで纏めとします。