『殻鳥』の冒頭にして最大の失策といわれているのがラジオです。
オープニングにだけ登場する小道具のラジオは、２０世紀の産物です。一応、無線電信技術は１８９５年に発明されてはいますが、ラジオはまだです。
廃屋内部の雰囲気を出す小道具としてはオルゴールなどの自動演奏機械かせめて蓄音機（１８７７年の発明）にするべきでした。
この点はメーカーも気付いていていた様で、ウィンドウズ版『雛鳥』同梱版ではオープニングが変更されていました。
『殻鳥』ではミュハ・メーア用とその他用の２種類、『雛鳥』では長袖緑服と長袖青服と半袖青服の２デザイン３種類があります。殻鳥のミュハ・メーア用と雛鳥の緑服は管理職の証で間違いないでしょう。
日常からこれらの服であれば、スカート丈が短すぎるます。というのは当時は足を見せることは破廉恥な行為でした。故に、中流以上の女性は足が見えないほど長いスカートを、下流の貧民層でも足首までの長さのロングスカートでした。
逆に言うと、その短い（それでも膝下までありますが）スカート故に、ただのお茶くみでも立派な接待になるわけですね。このことからバートン館はランジェリーパブみたいなものだという話がでてきました。
なお、ミュハ・メーア服のデザインについては論外。娼婦の営業服よりある意味性質が悪いです。
エロゲーの性格上、仕方のないことですが、ゲーム中にでてくるような下着は１９世紀にはまだ存在していません。当時はまだドロワーズ（ズロース）やコルセット程度しか下着はありませんでした。これはまぁ、必要悪というものでしょう。